ブーツを新調しました。
DEELUXE SPARK XV 14/15
ビブラムソールでコバつき、防水性が高い、バックカントリーに特化したモデルです。国内ではハーフサイズの1cm刻みでしかラインナップされてなく自分の足には26.5cmではきつく、27.5cmは余裕がありすぎるので購入を見合わせていた。意を決しジャストフィットするであろう27.0cmをUSAから個人輸入して熱整形はDIYでチャレンジすることにした。注文して約2週間で届いたSPARK XVに足を入れてみると・・・。爪先が当たっている。インナーだけを履くと十分余裕があるのにアウターにインナーを納めて履くと当たる。大丈夫か?でも、ここまできたら後戻りはできない。作業開始だ!まずインナーをクッキングシートで円筒状に巻いてホッチキスで留めて養生する。ここでカミさんに見つかりオーブンでインナーを焼くことを白状するが、意外と理解があって助かった。160度で余熱したオーブンにぶち込み140度で焼くこと10分、
ピピーッ(最近のオーブンレンジはチンとは言わない。)
試合開始の合図だ。この後の作業工程は何度もシミュレーションを繰り返したがドキドキする。さて、サーモインナーちゃんはドゲナッチョーカ?(鳥取弁:どうなったかな)クッキングシートは茶色に変色しているが、インナーちゃんには影響が出ていない。先人の知恵は拝借するものだ。焼き具合の方は上々、イイ感じにふわぁっふわぁになっている。速攻で付属のインソールを入れて、インナーをアウターに入れる。インナーのレースシステムはここでは入れないのがお作法らしい。トウキャップの代わりは梱包時に詰めてあった薄紙、事前に肉厚を調整してたものをここで爪先に入れる。最初の数分が勝負と言われているが焦る気持ちを抑えつつ慎重に足をブーツに入れる。一度インナーを上に引っ張り踵を浮かせて、あるかもしれないシワを伸ばす様にして踵を沈め込みアウターのレースシステムで適度に締め込んだところでやっと気持ちが落ち着いた。近所迷惑を気にして床に敷いた毛布に向かって踵ガンガン、土踏まずガンガン、爪先ガンガン、踵をガンガン踏み付け、ヒザを何回か入れてブーツに荷重をかけた後、すねに隙間ができた分だけ少し増し締めし、くるぶしからふくらはぎにかけ型出しのため両手で圧迫したら作業終了、そのまま固まるのを待つこと10数分・・・
できた
一度脱いでから薄紙を取り除き、再び足を入れてみると・・・
ぴったりだ
爪先の捨て寸はほんの僅か確保された。バックカントリーでの使用を考慮すると捨て寸がもう少し欲しいところか?不安だが後は試してみるしかない。
実際に滑ってみると心配していた爪先の捨て寸は問題なく、適度なフレックスでしっかりホールドされ、絶妙な仕上がりだ。ブーツに合わせて導入したバインディングSPARK R&D AFTERBURNERとの相性もバッチリでエッジが良く効き滑りに安定感がある。半日滑っても足が痛くならない。こりゃイイ買い物をした。
バックカントリーフィールドでは、モードチェンジ及びクランポン装着時に
細かい作業を強いられるピンの抜き差し、重たいブーツ及びバインディング、屈んで操作しないと上げにくいクライミングヒールなどが一気に改善され快適になりそう。ちなみに今回はブーツ、バインディング、クランポンを個人輸入したけど、総額で国内の最安よりも¥8,000弱安いだけだった。お値段の面ではほとんどメリットがなかったかな・・・。