2012/02/11

野谷荘司山 バックカントリー 2/11

「すみせーん。ここは除雪車が通るので、良かったら駐車場に止めてもらえますか?」
前回、トヨタ白川郷自然学校の交差点先に駐車したときの事、
従業員のお姉さんが申し訳なさそうに注意してくれました。
出かけていって遊ばしてもらっているので、マナーを守り地元の人たちに迷惑をかけてはいけませんね。
前回の教訓もあり駐車場を借りてパッキングしていると、あの時のお姉さんに遭遇、
人当たりの良い気持ちの良い挨拶でテンションが上がります。
お手洗いを借りただけなのに笑顔で「気を付けて行ってらっしゃいと」
送り出してくれるフロントの方にも気分を良くして、
清潔感溢れる施設なので泊まってゆっくりしたいなー、
ここをベースに周辺の山を攻めまくったら楽しいだろうなーと妄想しながらトヨタを後にしました。

閉鎖中の白山スーパー林道に入るとすでにスキーで先行した後があり、
進んで行くとすぐに尾根の取り付きのところでスキーのパーティーに追いつきました。


その先はノートラックでラッセルが必要です。
ファットスキーの機動力はすごい。
スノーシューで腰ラッセルのところをヒザ上程度になり、板のトップはすぐに出る。
ラッセルしてもらった後でも、シューでは所により10~20cmの沈み込みがあります。
せっかくつけたトレースをギタギタにしては申し訳ないので一番後ろにくっついて続行しましたが、
ラッセル泥棒のような後ろめたい気持ちでいっぱいでした。
後から来たファット&ロングの単独スキーヤーが途中で合流すると
ガンガンラッセルしてその威力を見せ付けます。
本当に感謝です。今シーズンは財政難のため現有の装備で頑張りますが、
来シーズンは絶対にスプリットを導入するぞと誓ったハイクになりました。

1200mから単独のスキーヤーは白谷側へ、
ワタクシはパーティーに合流させてもらって尾根伝いに降りることにしました。
ドロップしてすぐ、雪が軽く深いのでスピードが落ちて進まなくなり、登り返すことになりました。
その間に3人のスキーパーティーが先行してラッセルして進んでいたので
1200mより上も楽にアクセスできました。
またまた、感謝。

登りで一番緊張するのが一本松の下です。
いかにも雪崩れそうな地形と斜度で、クラックが確認されることもよくあるとか・・・
先行のパーティーも慎重にルートを選定して、速やかに通過します。
通過した後、尾根にのったところでズボっと腰まで踏み抜きヒヤッとしました。
タイムオーバーのためスキーのみなさんとお別れし、1400m付近から東の谷に向けて下ることしました。
雲が抜け始め、所々青空が見え始めました。白川郷も綺麗に見えます。


ドロップイン、短いオープンを下ると直ぐに林間に入ります。
短いターンでスピードを制御すると、軽くて深い雪はフェイスショットになり、
煩わしいと思うのも贅沢な悩みです。
こうなると林間を抜けた後のパラダイスは、速度を付けて大きいターンで突っ走るしかありません。
ターンした後に、軽い雪が煙のように上がっているのが滑っていても分かります。
野谷は、ハズレが無いのか?何時来ても雪質はいい、今回は良すぎて走らないところがあったほどだ。
と思いながら今日も一人ガッツポーズ
斜度の落ちたところで板が進まなくなり、下りラッセルで林道まで出る羽目になりましたが、
登りでラッセルをしてもらったせめてもの恩返しなればと余韻に浸りながらトヨタまでモモラッセルで帰りました。