2014/06/02

2014.05.25 富士山(富士宮登山口)

中学のとき天気の良い日には教室から見えていた。
新幹線でも東名高速でも近くを通過するときには見えていた富士山。
なかなか登る機会がなかった。
何かと理由を付けていただけなのかも知れない。

上部だけ雪を抱き。大きく裾野を広げた雄大な様子は
富士山の代表的な姿として心に刻まれている。
実際には書かないが
年賀状に富士山とご来光を書きたくなる心境は理解できる。
無事、末広がり、一番と言った良いイメージが
げんを担ぐことのない私でも親しみを持ってしまう。

岐阜への転勤で富士山が身近な存在になり、
登ってみたい、滑ってみたい、
と強く思うようになった。

時季や時間を間違えると斜面は氷結し、強風が吹き
厳しい環境に一変すると聞く。
富士宮の山頂で見た遭難者のボードは、
厳しい現実をバックカントリー愛好者に突きつけていた。
亡くなられた方のご冥福を祈るとともに
山に対する謙虚な気持ちを忘れてはいけないと痛感した。
 
今回はラッキーだった。
天候は比較的安定しており、斜面のコンディションが良かったため
剣ヶ峰まで登頂することができた。
下山時にガスが出てきたが時より切れ間があったので
滑りに影響することはなかった。
 
ドロップポイントは、富士宮山頂と剣ヶ峰間のコル
南の斜面にエントリーし、時より板を外して
ボーダーズレフトにトラバースしながら
展望台付近まで滑ることができた。
滑りは不甲斐なかったものの、中々のザラメだった。
 
日本最高峰に立ち、そこから滑走できたことは、
日本人としてのアイデンティティーが深まった気がしたし、
平和で、世界に誇る勤勉さと、人を思いやる精神に満ちた
日本に生まれ育ったことを誇りに思うとともに感謝し、
「日本人で良かった。」と、噛み締めることになった。
 
今シーズンは、これで滑り納めです。
オフシーズンは家族サービスと体力向上を目指そうと思います。
一緒に遊んで頂いた皆さん、ありがとうございます。
また、来シーズンよろしくお願いします。